「オールスター戦尻切れ放送」の野球算 | プロ野球の視聴率を語るblog

「オールスター戦尻切れ放送」の野球算

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オールスター戦「尻切れ放送」断行が示すプロ野球の危機…
http://sankei.jp.msn.com/west/west_sports/news/140802/wsp14080212000002-n1.htm

おそらく史上初だろう。7月18日に行われたプロ野球オールスターゲーム第1戦(西武ドーム)は、テレビ朝日系の中継が試合途中に終わる「尻切れ放送」になったのだ。七回で打ち切られた中継に対し、放送局には抗議の電話が殺到、ネットにもテレビ局を非難する声が数多く寄せられた。テレビ中継から“タブー”が消えつつある現状が、プロ野球の危機を物語っている…


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よくある「野球人気懸念型」の文章です。


現状認識としては大体合ってると思うのですが、算数の問題でひどい間違いがあったので記念カキコ…


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http://sankei.jp.msn.com/west/west_sports/news/140802/wsp14080212000002-n3.htm

ビデオリサーチ社は個人視聴率週報で視聴者の男女年齢区分を行っている。昨年のオールスター第2戦(テレビ朝日)をみると19歳以下の男子が1・8%、20~49歳男性5・8%、50歳以上14・3%とオッサン世代が突出。見る側はBSやCSがあればいいというが、興行サイドである球団としては不特定多数、特に子供が見る可能性が多い地上波で放送してもらう方が新規のファン獲得の点で好ましいのだ。
 
オッサン世代は意外と気づいていないが、野球はルールが難しいスポーツで、小さいころから浴びるほど情報を得てようやく細部まで理解できるもの。その理解にテレビは大きく貢献してきた。視聴率が漸減し、中継タブーが軽々とクリアされていく現状からは、野球中継激減→ルールがわからず、関心すらない層の増加-という悪循環が危惧される。

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記事中に「個人視聴率」についての言及があるのですが、何かがおかしいです。
 

>19歳以下の男子が1・8%、20~49歳男性5・8%、50歳以上14・3%

 

となっていますが、個人視聴率に「20~49歳男性」という区分はありません。

 

実際の数字は以下の通りです。

 

世帯  KID .TEN M1 M2 M3  F1 F2  F3

11.5 *1.0 *0.8 *2.7 *3.1 14.3 *0.6 *3.5 *8.0 13/07/20(土)テレ朝 18:00-20:54 第2戦

(KID=12歳以下/TEN=13~19/M=男、F=女/1=20~34歳、2=35~49歳、3=50歳以上)

 

 

M1:20~34歳男性は2・7%、M2:35~49歳男性は3.1%なのですが、

 

もしかしてこの両者を「2・7%+3・1%=5・8%」とか考えてるんじゃないか?

 

(濃度が2%の食塩水と3%の食塩水を混ぜても、5%の食塩水にはならないですよね!)