プロを経由せずメジャーへ | プロ野球の視聴率を語るblog

プロを経由せずメジャーへ

みなさんお久しぶりです。最近ちょっと忙しくて…。

 

さて、更新空いてる間にこんな話が飛び込んできました。

 

 

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田沢メジャー入り決意!Rソックス有力
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2008/09/09/01.html
 
MAX156キロ右腕、新日本石油ENEOSの田沢純一投手(22)が11日にも12球団代表あてにドラフトでの指名を断る要望書を送付し、大リーグ挑戦を表明する。1巡目指名確実の逸材が国内プロ野球ではなく、メジャーを選択するのは初のケース。注目の入団先はレッドソックスが有力となった。
 
 
G滝鼻オーナー 赤靴下の田沢獲りに物言い
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2008/09/05/06.html?from=rss&genre=all
 
巨人・滝鼻卓雄オーナー(69)が4日、レッドソックスの新日本石油ENEOSエースの田沢獲りに物言いをつけた。松山での広島戦前に「東海岸の某球団が獲ろうとしているらしいけどそんなことしたら“国交断絶”だな。直接手を出すようなことになれば日本のドラフト制度は形がい化する」とまくし立てた。
 
ルール上は日本のドラフトを経ずにメジャー球団に入団することは全く問題ない。しかし巨人は人材流出を防ぐため、昨オフに中日からFA宣言した福留(カブス)獲得に動いた経緯もある。同様にアマ球界のトップクラスを“横取り”されることを懸念しての発言となった。
 
同オーナーは田沢の指名の可能性については言及しなかった。それでも「紳士協定なんて破るためにあると言ってくると思うけど、そうなったら日本人メジャーリーガーはみんな引き揚げだな。WBCだって協力しているっていうのに。加藤さん(コミッショナー)からMLBに働きかけてもらう。なめられたらいかん」と怒りは最後まで収まらなかった。

 

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これはかなり大きなニュース。

 

アマチュア球界が持っていた、利益の源泉が消えかねない話になるかな、と思う。

 

今のところは社会人だが、高校野球にまで波及すれば面白いことになるかも。

 

 

日本の野球における二大産業は、高校野球とプロ野球と言える。

 

このうちプロ野球は、『地上波全国放送』という武力を失いつつあり、力を落としている。

 

もう1つの武器である、『ニュース番組での企業名の露出』については、意外としぶといのだが…。

 

 

では、高校野球の武器は?

 

個人的には、『NHKでの全試合全国放送』『選手の人事権』かな、と考えている。

 

NHKで全試合中継してくれる。新聞でも大きく報道される。

 

そのたびに学校名が呼ばれるのは非常に大きな宣伝効果。

 

で、高校野球の中継についてはNHK次第なので、当分は揺るがない(民放と違って市場原理が働かない)

 

けど、アマチュア→メジャーのルートが出来ることで、高校野球の監督から人事権が消滅するかもしれない。
 

 

現行のシステムでは、高校球児の進路はかなり、所属高校の監督に握られているらしい。

 

それで、球団や選手の親から、寄付金やら裏金やらなんやら…。みたいな。

 

でも高校からメジャーに直接行けるようになるなら、一流どころはそちらの進路を選ぶかもしれない。

 

そうなると、本来監督に(野球部にというべき?)入るはずだった球団からのお金が入らなくなる。

 

回りまわって、高校野球に落ちる金が総額として減り、力を落としていくかも…。

 

 

うーん。自分で書いてても『風が吹けば桶屋が儲かる』みたいな話かなあ。

 

それに、18歳の選手をメジャーが大金出して買って行くだろうか?

 

でも、滝鼻少将がこんなに慌ててるってことは、やはりシステムを大きく揺るがしかねないんだと思うけど。