北京五輪で見たもの | プロ野球の視聴率を語るblog

北京五輪で見たもの

いやー、思ったより時間かかりました。北京報告。

ここまでは日記調で書いたので、最後にまとめで。

 

 

・中国人

 

見た感じ、お人好しが多いみたい。

親切、おせっかい、すぐに首を突っ込んでくる、押しが強い。

関西人みたい?

北京だからなのかな? 香港ではもうちょっと余所余所しい感じだったからな…。

 

 

 

・中国語

 

いやー難しい。発音(特にアクセント!)がむずい。

言葉の組合せで意思を伝えようとしても、ほぼ伝わらなかった。

一文を丸ごと暗記するようにして臨んだら、多少伝わるようになった。

 

漢字は全く同じではないけど、微妙に違う部首を覚えれば、多くの文字は理解できる。

 

 

 

・中華料理

 

街の中華料理屋は、日本と同じような感じ。

(日本に来ても、同じ営業スタイルを通しているということなのかもしれない)

値段はとても安い。

 

高級食材を使う店になると、一気に値段が跳ね上がる。

何度か、生け簀から揚げてその場で調理する店に行ったが…。

本気出せば、一人三万円は行ける。

 

酒を飲む人は少ないみたい。

あと、何度か書いたけどビールがぬるい。

冷たいものを飲みなれていないかららしい。

 

 

関係ないけどマックが高い。

普通の店でラーメン食べると10元しないのに、マックのバリューセットが40元ほど!

しかも、客はギャルっぽい女子校生?ばかりだ。

 

金持ちの子供なんだな。貧富の差を感じた。

表のゴミ箱では、汚い格好した人が飲みかけのコーラを漁っていた。

 

 

 

・反日感情

 

個人レベルだと、全く感じない。

むしろ、日本人とわかると必要以上に親切にしてくれる。

自分の経験としては、全ての場面で例外なくそうだった。

とはいえ、自分の周りではこんな 人もいた…。

一部に反日な人もいるみたい。でも体感では、95%ほどが反日でない人だと思う。

 

 

スタジアムに入ると不思議なもので、必ず日本の対戦相手を応援する。

開幕式 のときは儀礼的なブーイングだったけど、サッカーの3試合ではもうちょっと感情がこもっていた。

なぜか、当事者のはずのバレーボール『中国-日本』戦では、あまり本気でないようだったw

 

 

国としての『日本』は、認めたくない気持ちがあるんだと思う。

嫉妬心みたいなものがあるのかな?

今後、中国が経済成長して日本を追い抜いたとしたら、こういう感情はどう変わっていくんだろう?

 

 

※今回は都市部ばかり回ったので、内陸の貧しい方に行くと事情が違う可能性もあります。

 

 

 

・中国という国

 

五輪期間中だからか、結構いいところだと思った。

治安はいい!

ぼったくりもいない。ベトナムとは大違いだぜ…。

(北京の物価は五輪価格になってはいたが、統制の取れた物価だった。北京以外は安い!)

この辺は多分、普段もそうなんじゃないかなという気がする。

 

街も思ったほど汚くなかった。

ただ、これは五輪期間中だから思いっきり掃除したらしく、普段は汚いみたい。

 

『独裁の影』みたいのはどこに行ってもちらつく…。

住民を強制移動させたり、ダフ屋に厳罰で臨んだり。

大規模な掃除なんかも、見ようによっては国家権力の横暴とも言えなくない。

 

ただ、中国人はそれを悪いと思ってるんだろうか?

当たり前のものとして受け入れているように見えた。

やはりいびつな国ではあると思うので、いびつな形態でしか統治できないという事情もあるのかもしれない。

 

逆に、日本みたいならいいのだろうか?

ホームレスが公園に悪臭を撒き散らす『人権』。

病気のフリすれば生活保護がもらえる『人権』。

それを守るために犠牲になってるものも多いし、みんなが利己的に振舞ったらそういう体制はもたない。

 

中国では、あたりまえのものとして与えられる『人権』の存在が感じられなかった。

でも、どちらが正しいかなんて、やってみないとわからない。

生物の本来の姿としては、弱肉強食の方が普遍的だが…。

まあ今のところは、俺は日本の方が住みよい国だと思うけど。(30年後はどうだろう?)

 

 

 

・『反日』『異常な中国』報道

 

そんな感じで、実際に訪れるとそんなに悪いところじゃないよ、中国。

なのになぜ、日本ではステレオタイプな報道がまかり通っているんだろう?

 

 

…ということを、帰国してからいろんな人に話しているんだけど、あまり聞く耳を持ってくれない。

みんな、『中国であったイヤな話』の方が興味あるみたい。

反中マスコミに洗脳されている!! …ということでもないと思う。

 

 

多分、情報の受け手の側に『中国は不気味な国だ』という先入観があるんだと思う。

そして、情報の送り手(マスコミですね)が、先入観に合った情報を流しがちなんじゃないかな。

 

その方がウケがいいということもあるだろうし、わかりやすい内容でないと興味を持たれないだろうし。

何より、先入観に合わない内容だと、深く掘り下げないといけないから、紙面や時間を食ってしまう。

しかもあまり見てもらえない。そういう情報は扱いにくいんだろう。

 

こういう現象を、マスゴミがダメだとか弛んでるとか結論付けるのも、先入観なんだろう。

紙面や時間の幅に制約があるメディアの、限界を現しているだけなんだと思う。

誰か悪い人がいるわけではなくて。

今回の文章みたいに、ダラダラ書き散らかすわけにいかないだろうし。

 

 

そういえば、『中国は反日』『異常な国』みたいな報道って、

 

『巨人の人気が落ちただけ、地方での野球人気は上がっている!』

 

みたいな報道と似てるような気がする。先入観ありきの結論づけ。

そして、需要があるからそういう記事が書かれるんだろう。

(とはいえ、数字の解釈をゆがめたりするのはずるいと思うが)

 

 

浅く広い理解でいい人はテレビや新聞で十分ということもあるだろうし、

深い知識を得たい人は、グーグルを使えばいい。今はそういう時代ということでひとつ。

 

 

 

他に聞きたいことあれば、気まぐれに答えるかも。