北京五輪体験 その10
8月14日その2 バレーは思ったよりは怖くなかった
タイトル通り、『バレー』は何度か見たことあるんですが、バレーボールは生涯初観戦でした。
男子の『日本-中国』戦。グループリーグ突破のためには絶対に負けられない試合!!
・・・・・日本のサーブが入らない。
・・・・・よくわかんないけど、ものすごい勢いで点を取られる。
同行してた医局の同期の人、は大学時代バレー部だった。
熱くなりながらも色々と解説してくれる。というかかなり酷い内容のグチをこぼしている。
ブロックが2枚じゃないとダメだとか、速攻への対処が出来てないだとか、
ゴッツ(日本のなんちゃってエースらしい)のメンタルがダメなのがどうとか…。
日本に点が入って、選手が集まって喜んでるときも、
『喜び方が痛々しい、傷をなめあってるみたい』
うーん、そこまでダメ出しするのか。
普段俺も、こういう風にサッカー見てるんだろうか。
あっさりとセットカウント0-2。
しかしその後は日本も、相手の速攻をブロックできるようになり追い上げる。
2-2になり第5セットまでは持ち込んだ。が結局、最終セットを落とし敗戦…。
バレーはタイムアウトの時間が多い。
中国人観客は合間合間で放送に合わせて歌ったり、ウェーブしたりして楽しそうだった。
こういうのもいい雰囲気だな、と思った。
でもこれが進化すると、ハロプロやジャニーズを取り入れたイベントになってくるんだろうか…?
客席は穏やかな人が多いように感じた。
2-0までは元気だったのに、2-2にされるとシュンとなるwww
でも、俺の後ろの席にやたら熱い人がいた。
要所要所で通路に飛び出し、客席を「ジャーヨウ(加油)!!」と煽る。
大きく手を振ってリードするので、こちらに当たりそうになる。(つーか当たる)
サッカーの2004アジアカップで有名になった「出て行ってやっつける 」君みたいな雰囲気だ。
i r' _,,..r--ヽ. ミ 彡
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「 ヽ-⌒-' \i > ) / 中国が負けそうになったら
i _...||.-.._ .r-'"/ 自分が出て行って日本をやっつける
i ./_.=:==-ヽ y-.''~ミ
i ヽ_,,,.. r"~ i i :ミ~
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そんな席にいて、しかもこちらはちょんまげ(この日は試合中も装着していた)だったからか、
試合中だが日本人の記者に取材された。
「読売新聞社会部の○○です」
「完全アウェーで、しかも中国は反日だし、怖くないですか?」
みたいな感じで。
でも、後ろの兄ちゃんはともかく、そんなに怖い雰囲気じゃないでしょ。
しかも「中国が反日」って、どこを見てそう思ったんだろう?
「確かに試合中は、日本の対戦相手(サッカーだとアメリカやら何やら)の方を応援する風潮があるけど、
試合の前後はものすごくフレンドリーだし、街中でも日本人とわかると必要以上に親切にしてくれるし、
反日と感じることはほとんどないですよ。逆に、どの辺が反日ですかね?」
みたいに答えたが…。
記者は「これじゃ記事にならないな」、みたいな雰囲気で去っていった。
うーん。対立を煽りたいのか?
マスコミって結局、先入観に合う内容しか報道しないのかな。
紙面や時間の都合もあるから、仕方ないのかな。
だとすると、そういう制約のないメディアからこそ信頼性が置けるコンテンツが出てくる、ってことなのかな…。
(web上のコンテンツとかかな?)
そんなこんなで、上でも書いたけどこの日は敗戦。会場の中国人は大喜びだ。
正直バレーに思い入れはないので、微笑ましい気分で会場を後にしようとする…
が、周りの人々に大人気のちょんまげ隊、記念撮影攻撃に遭いなかなか帰れないw
後ろの席に座っていた「出て行ってやっつける君」だが、試合後は「good game!」と握手を求めてきた。
いい奴じゃん。まあ、中国が勝ったからというのもあるんだろうけど。
その横に座っていたロシア人(試合の流れと関係なく『ロ・シ・ア!』と歌っていた)は、
ちょんまげが珍しいらしく「このビールやるからそれを貸してくれ」とちょんまげをねだり、記念撮影していた。
つーか、お前らビール飲みすぎ…。
ロシア人にとって、ビールごときではアルコールと感じないのだろうか。
周囲の人たちと記念撮影をしていると…。ロシア人が消えた!
ちょんまげが盗まれた?1個3000円もするのに!あわてて探しに行く。
どうせロシア人だから酒でも買ってるんだろ、と売店付近を探す。・・・・・・本当にいた!!
でも買ってたのは酒じゃなくてアイスクリームだった。
返せと(英語で)言うが、
『なんだ何か問題あるのか?』
みたいな態度…これがロシア人か!
さすが横領と横流しの国www でも結局返してくれる。
これでオリンピックは全日程終了。北京での最後の晩餐。
もう夜遅いので、ガイドブックを頼りに夜中でも開いてる店に行く。
意外と高級な店。これまでで一番値段が張る。
素材がフカヒレやらロブスターやらナマコやらで高級!
空腹でもないので、ロブスターを1つ頼み、後はナマコやら何やらでお茶を濁すことに。
異界の生物じゃないか?というぐらいに巨大なロブスターが出てきた。
お会計。いくら?
…6万円!!北京あなどれねー。
それにしてもこの店、給仕をしてくれる店員がみんな妙齢の女性。
しかも超美人で、色っぽいチャイナドレスを着ている。
そして、みんな同じ顔に見える…。これが中国4000年の整形技術なんだろうか?
いやでも、すっごい美人揃いでした。やっぱり給料高いんだろうか?
その人件費も値段に込みなんだろうか。
(写真はありません)
解散。俺は明日帰国。